2007.02.21 Wednesday
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2006.06.14 Wednesday
オンライン書店ビーケーワンで詳細を見る 傑作だ。 なんて、なんて優しくて残酷な話なんだろう。 読み終えて胸が痛くて、苦しくてたまらない。 この本をできれば10代で、高校生あたりで読みたかった、と思う。その時に読むことができたなら、わたしはもっと違う大人になっていたんじゃないか、と。 錯覚でも、そう思わせられた。 謎をはらんだお話だけれど、謎自体にあまり意味はない。ミステリ的なサプライズはないし、勘の鋭いひとなら最初からわかってしまうだろう。割と最初のほうで明らかにされる謎。普遍的な青春小説のような、学園小説のような、少年少女の成長物語であるからこそ、その謎を含めた部分の異様さが際立つ。普遍的で、どこにでもありそうな青春、なのに異様で異常。なんて残酷なんだ。 読み終えて、タイトルをみてまた胸が苦しくなる。「わたしを離さないで」その意味を知ったとき、どうしようもないほどの胸の痛みがわたしを襲った。 おれはな、よく川の中の二人を考える。どこかにある川で、すごく流れが速いんだ。で、その水の中に二人がいる。互いに相手にしがみついてる。必死でしがみついてるんだけど、結局、流れが強すぎて、かなわん。最後は手を離して、別々に流される。おれたちって、それと同じだろ? 間違いなく今年読んだ本のなかでベスト。これを超える本に出会えるかどうか。すばらしい、本当に。できれば、高校生くらいの子に読んでもらいたい。訳文もすばらしいです。読みやすくてリーダビリティがとても高い。 COMMENT
>間違いなく今年読んだ本のなかでベスト
!!!!! あさこさんがそこまでおっしゃる本!!! 早速図書館のNET予約しました。4番目でしたーー。 どきどき・・・はやく読みたいです。(嬉) 高校生の時から、○十年たっちゃったけど、頭も心も幼いままなので、いけると思う。(笑) 「日の名残り」もしっとりと良かったですね。 | ワルツ | 2006/06/14 10:30 AM |
ワルツさん!!わーわーわー。
お気に召すかどうかとてもドキドキしますが、でも手にとるきっかけとしてくださってウレシイです!! わーわーわー!!ワルツさんもこの本を気に入るといいなぁ。 とてもとても良い本でしたー。ラストがせつなく、かなしく、うつくしく。 『日の名残り』も良かったですよねぇ。 わたしのなかで、かなりイシグロ熱が高まってます! ほかの作品が気になってしかたなです。 ワルツさんの感想も楽しみにしていますね! | あさこ | 2006/06/15 1:59 AM |
読みました!
すごく良かったです。 という軽い言葉では言い表せないような、複雑な感慨を呼び起こされる本でした。 でもでも、本当に読んで良かったです。 これもあさこさんに勧めていただいたおかげです。多謝! というわけでTBしました〜 | Mlle C | 2006/07/17 5:31 PM |
Mlle.Cさん、こんばんは。
わーわーわー!読まれたのですねー。 もう、そんな風に言っていただけてとてもうれしいです。 そうなんですよね、「良かった!」という言葉では言い表せないものがありますよねー。 ほんと読後は色んな感情がぐるぐるしました。 いまだに、電車を待っているときにふとこの小説を思い出して、ぐっときます。 残酷で、でもなんとも美しくて読んでよかったと思える本でした。 TBもありがとうございました!! | あさこ | 2006/07/19 2:40 AM |
こんにちは。いつもロムってばかりですみません。
以前、Mlle.Cさんとコチラで拝見して以来、絶対に読みたいと思っていました。 今、読了後、呆然としています。 小説とはおよそこうあるべきと思いました。 文字でしか表現できない世界観がこれでもかってくらいに縦横無尽にくりひろげられて、完全にノックアウトされました。 素敵な本のご紹介、ありがとうございます!!! | pico | 2006/08/22 11:56 AM |
picoさん、こんばんはー!
いやいやいや、こちらこそ、いつもpicoさんのブログロムってばかりですよ・・・!すみません・・! いつも楽しく拝見させてもらっています。 TB&コメントありがとうございます〜! 「わたしを離さないで」良かったですよねぇ。 こういう本を読んでしまうと、やっぱり読書は絶対に止められない、と思います。 今でもラストシーンが印象に残っています。 そして、ふとした瞬間に本のことを思い出します。 いやー、残る本、ですよねぇ。 | あさこ | 2006/08/23 11:45 PM |
こんばんは。
あさこさんのお陰で、この本に出合えて、心から感謝しています。 本当に素晴らしい小説でしたよぉ。 まだこの世界に漂ってます。(出てこられません。) 何日間かは、この中に浮かんですごします。(えへへ) でも、ホント、こういう小説を読むと、他に何もいらないと思ってしまいますね。 どうもありがとうございました。(*^。^*) | ワルツ | 2006/09/30 12:58 AM |
ワルツさん、こんばんは。
TB&コメントありがとうございます! そして、ほんとうにもったいないお言葉を(笑) いやいや、こちらこそワルツさんにそこまで言っていただけてうれしいですよー!わーい! 本当にすばらしい作品でしたねぇ。 読み終えて時間がたってからも、じわじわとぐるぐると色々なことを考えます。 たしかに、こんな本に出会っちゃうともうどうしようか!っておもいますよね! | あさこ | 2006/09/30 11:36 PM |
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『わたしを離さないで』
カズオ・イシグロ/著 土屋政雄/訳(早川書房)
あさこさんの記事を読んで購入。
なんの予備知識もなく読み始めたのだけれど、結果としてはそれで正解だったようだ。
作中の大人達が、少しずつほのめかしながらその全容は注意深く伏せて
| Le Journal de La Princesse frivole | 2006/07/17 5:28 PM |
わたしを離さないでカズオ イシグロ 早川書房 2006-04-22売り上げランキング : 36おすすめ平均 Amazonで詳しく見る by G-Tools 内容(「BOOK」データベースより) 自他共に認める優秀な介護人キャシー・Hは、提供者と呼ばれる人々を世話している。キャシーが生まれ育っ
| おかぼれもん。 | 2006/08/22 12:53 PM |
◆ 『 わたしを離さないで 』 カズオ・イシグロ 著
土屋政雄 訳 2006年 早川書房
抑制された描写の中に、閉じ込められた思いの丈を感じた物語。多くを語るのは憚られます。あさこさんの紹介で読むことが出来ました。彼女に本当に感謝しています。
| ワルツの「うたかた日記」 | 2006/09/30 12:59 AM |
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